【コーチインタビュー】TTC小林コーチに聞く、地域とお客様への想い

TTC_小林達也コーチインタビュー
TTC_小林達也コーチ

千葉県柏市の名門テニススクール「TTCテニススクール(吉田記念テニス研修センター)」の小林達也コーチにお話を伺わせていただきました。一人ひとりの生徒さんへの配慮やこだわりだけでなく、TTCというテニススクールをツールとした街づくりをするというビジョンに感動しました!

TTCテニススクールとは?

TTCとは、千葉県柏市花野井にある、公益財団法人 吉田記念テニス研修センターが運営するテニススクールです。世界基準の指導で、3歳から90歳の方がここでテニスを楽しんでおります。また車いすテニスもここで楽しむことができます。コート数も全部で14面(インドア4面、第二インドア2面、アウトドア8面)あり、素晴らしい設備が充実しています。世界レベルの大会も開催されていた実績もあります。

施設だけでなく、テニスに対する想いや考え方も日本を代表するスクールと言えます。ジュニアの育成にも力を入れており、多くのプロテニスプレイヤーを輩出しています。国枝慎吾選手もこのTTCで車いすテニスを始めています。国際的に通用する選手と指導者の育成を目指し、人材の育成・技能強化・人材交流の場を提供しているのが大きな特徴です。

TTC_エントランス
TTC_エントランス

小林達也コーチのプロフィール

今回は、TTCでテニスコーチをされている小林コーチにお話を伺わせていただきました。

氏名小林 達也
年齢47歳
出身富山県
テニスコーチ歴品川プリンスホテル 高輪テニスセンター
TTC(吉田記念テニス研修センター)
TTC入社2012年4月
役職普及プログラムマネージャー
担当クラス初めてクラス〜上級
ジュニアクラス(小学校低学年〜高校生)
主な戦績中学ソフトテニス富山大会準優勝
富山県強化指定選手
高校富山県大会ダブルス3位

小学生までは野球部でしたが、お姉さんの影響で中学校時代はソフトテニス部でテニスをスタート。高校から硬式テニスに転向した小林コーチ。大学で上京し、大学生の頃からテニスコーチをされています。

TTC_小林達也コーチ
TTC_小林達也コーチ

小林達也コーチの語るTTCの魅力

早速、小林コーチにTTCの魅力を語っていただきました!

インタビュアー:TTCが他の一般的なスクールと圧倒的に違うところは何ですか?

小林コーチ:「コンセプトが大きく違います。TTCは「上達」と「仲間づくり」をサポートしています。通常のテニススクールでは、稼働率が重要になるため、1面でできるだけ多くのスクール生にレッスンをしますが、TTCはそうではありません。1面8人までの少人数制にしていて、テニスが上達できるようにサポートします。上達をしっかりと支援するために、半年に一度、お客様と目標の共有をするためにアンケートを実施しています。コーチがお客様の目標をしっかりと認識し、お客様の目標をレッスンを通じて達成できるようにサポートしています。また、テニスというツールを活用した仲間づくりもサポートしています。そして、半年後にまたその結果を確認して、お客様と目標と新しい目標を共有しています。」

TTC_インドアコート
TTC_インドアコート

これは言うは易し行うは難し。。。それを実践しているのは、本当にすごいことだと感じました。1面8人の少人数制というのは生徒からすると、とても充実したレッスンになります!通常のテニススクールだと1面で多いと10数名で、なかなかボールを打てないようなこともありますが、8人だとボールを打つ回数も増えます!これを実践できることは本当にすごいことで、TTCならではだと思いました。さらに驚いたことが、レッスンでここまで上達にコミットしてくれるところ。TTCのスクール生への想いを感じました。

レッスンへのこだわり

インタビュアー:小林さんがレッスンでこだわっていることはありますか?

小林コーチ:「普段のレッスンを大切にしています。お客様目線でお客様の立場に立って、お客様のニーズに合ったレッスンをすることを心がけています。具体的にしていることは、そのレッスンで、毎回全員と必ずコミュニケーションを取りますが、必ず、3回以上コミュニケーションをするように心がけています。問いかけだったりアドバイスだったりと、その人の上達に必要なものを提供したいと考えています。」

なかなかレッスンでそこまでケアするのはとても難しいことですが、その日常のレッスン一つ一つを大切にすることを、今は若手のコーチにも伝えていくことが、小林コーチの今の使命の一つとのこと。素晴らしい。。。また初めてラケットを握る方を対象にしたクラスでは、次のようなエピソードを教えてくれました。

小林コーチ:「最初のコミュニケーションで、何らかの趣味やスポーツ、興味があるものとテニスを繋げるようにしています。どんなことでも共通点があります。難しいポイントを諦めずにやってみて、上達すると新しい世界が見えてくる点などです。また、その人のバックグラウンドを考えて上達のアドバイスをします。」

インタビュアー:それは、一人ひとり対応されているのですか??

小林コーチ:「一人ひとり把握しています。例えば、最近入った方は、70代前半の消防士の方で、紹介で消防士の元上司を誘い、テニスを一緒にしています。職場では上司に何も言えなかったけど、テニスでは勝ちたいと意気込んでいます。この方は、消防士ということもあり、体幹が非常にしっかりしているため、それを土台に考えてテニスの上達のポイントをお伝えしています。そして上達していただきながら、テニスがコミュニケーションのツールになり、その方の人生が充実していけば、本当に嬉しいことです。」

テニスを始める時のコーチは非常に重要ですが、このように一人ひとりのことを考えてくれるコーチに教わりたいもの。私もテニスを始めるなら、小林コーチがおすすめだと伝えたくなりました。

ジュニアレッスンでのこだわり

ジュニアの様々な個性や異なる能力がある中で、どのような対応をされているのか気になり、ジュニアレッスンでのこだわりも聞いてみました。

小林コーチ:「ジュニアの言動を否定せずに、話を聞くことを大切にしています。ジュニアの低年齢、発達の特性を勉強して理解しているかどうかが重要だと考えて、その勉強をしっかりとしています。その年齢だと、何ができるかできないか、発達の特性を自分が知っておけば、何が重要なのかもわかります。例えば、小学生以前では、対人ではなく一人でもできることに課題や目標をつけることや、小学生から同じスクール生との協調、協力してできるようにするなどを考えて、メニューを構築し、ジュニアと向き合います。」

インタビュアー:その他にもジュニアに対して何かされていますか?

小林コーチ:「「ピヨピヨ親子ショートテニス教室」や「おはようキッズ」など親子でテニスと触れ合う企画のディレクターをしています。ピヨピヨ親子ショートテニス教室は、3歳から小学6年生までが参加しますが、コーチも全員参加します。さらにボランティアとして選手育成の選手や普及のジュニアの子にも参加してもらいます。 3世代に渡って楽しめることが本当に魅力だと思いますし、ジュニアが教える側にもなれる。テニスでみんなでワイワイできるのが良いです。」

とお話を伺うことができました。一番嬉しかったことは、「テニスを始める時に小林コーチに教えてもらったのがきっかけでテニス続けています!」という一言とのこと。この企画からテニスをスタートして、その選手がテニスが上達したり、人間的に成長したりする姿がとても嬉しいとのことでした。

また、ジュニアでは、全員が誰でも成長する可能性があるので、それを見逃さないように徹底していること。それがコーチの役目だと考えているとのことでした。

未来への展望

未来への展望についてお話を聞くと、大変素晴らしいお話を伺わせていただきました。

それは「街づくり」でした。

小林コーチ:「テニスを通じて、「街づくり」をしています。ただのテニススクールのコーチ集団ではなく、地域に貢献する一つの場所という認識をしています。自分たちのしていることを、地域の皆様への貢献に繋ぎ、私たち自身も成長していきます。当然ながらお客様にテニスを上達してもらうことも重要です。私たちが地域に貢献する。それが、結果的に花野井だけでなく、柏全体、また他のスポーツとも協力し合い、TTCをはじめ地域が良い場所になり、人が集まる街になります。そして、その人だけでなく、3世代の方々がこの地域に来ることに繋がります。街自体が活気づけることをビジョンとしています。テニスコーチの可能性は、テニスを上達させるだけでなく、街を活気づけることができると考えています。」

さらに、TTCの中でも、現在、ジュニアプロジェクトをTTC内でさらに改善させようと取り組まれているとのこと。どこかでテニスを始めて強くなった選手がTTCの選手育成に来ることだけでなく、ピヨピヨ親子ショートテニス教室などのイベントを機にTTCでテニスを知ってもらい、TTCでテニスを始めて、そのまま選手育成に行くような選手も増やしていきたい。そのような機会を多く作っていきたいとのことでした。

まとめ

名門テニススクールは一味違うと感じました。小林コーチのレッスンを受けたい方、TTCを知りたい方は、是非TTCの体験レッスンをご体験ください!

このようにテニススクールのお客様、テニススクール、地域のことまで考えて、一つ一つのレッスンを大切にすることから、全体のことを考えて実行するまでをされているテニスコーチが、非常に地域に良い貢献をされていることを実感し、テニスコーチのさらなる可能性を感じました。

TTCでは世界基準の指導をしているだけあって、ただレッスンでコーチをする以上のことを全員が一丸となって考えている印象を受けました。

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