【コーチインタビュー】木本知さんに聞く、世界の視座 志津テニスクラブ

インタビュー
志津テニスクラブ_木本コーチ

千葉県で名プロ選手を輩出し続けている志津テニスクラブの木本さんにお話を伺わせていただきました。視座の高さと新しいことに挑戦し続ける姿勢に大変感銘を受けました!

志津テニスクラブとは?

千葉県佐倉市にある創立50周年のテニスクラブ。実は、木本さんが小学6年生の時に、前オーナーが開設したテニスクラブでした。木本さんは、2004年にスクールを引き継ぎ、志津テニスクラブを成長させてきました。パート1、パート2と佐倉市内に2つのコートがあり、スクールだけでなく、会員制テニスクラブもあり、数多くのプロ選手を輩出しています。

写真は志津テニスクラブパート1のテニスコート

数多くの志津テニスクラブ出身のプロ選手

志津テニスクラブ出身のプロ選手は数多く、長野宏美選手や、石井弥起選手、岩見亮選手、寺地貴弘選手、山外涼月選手などがプロテニスプレイヤーとして活躍していました。現在は、西郷里奈選手や山﨑郁美選手が出身選手として活躍しています。さらに多くのジュニア選手が志津テニスクラブで練習に励んでいます。

その秘密

木本さんにお話を伺わせていただく中で最も重要で、木本さんがプロ選手を多く輩出している理由だと感じたのが、視座の高さです。「世界へのロードマップを持っていること」「世界に行く機会を提供していること」です。木本さんのお言葉をお借りすると、選手の「チャンネルを増やす」機会を提供していることです。

「(低年齢時においては)海外のトーナメントの試合をただ回るだけでなく、キャンプにも行き、1週間現地の子と練習をして、仲良くなって、試合もして帰る。そうすることで、世界という目に見えない壁の向こうを経験し、その経験が将来の自分に活きてくる」と木本さんは語ってくれました。

なぜ世界に行く必要があるのか?とお伺いすると、理由を教えてくれました。海外から新しいことがやってきて、海外の方が強い。そして、島国の日本から飛び立つことで、視座が高くなり、挑戦もしやすくなるからということです。

「一般的なルートだと日本のトップ選手となり海外に行く。そうなると、海外を経験できる選手は日本の少数の選手のみ。そして海外に一度出ると強くなって戻ってくる。その機会が日本のトップ選手だけしかできないのがもったいない。まだ日本のトップじゃなくてもその機会を作って経験してみることが重要だ。」とても納得し、私自身も海外に行きたい!と思いました。。。

ロードマップの一つ

さらに、もう一つご質問させていただきました。「海外に行くことは、別のクラブやスクールでも真似をすることはできますが、単に真似をしても全員が強くならないし、上手くいかない、何が違うんでしょうか?」と。

答えは「大きなロードマップの中の一つでしかないから。」でした。とても感心しました。木本さんのテニス選手へのロードマップの中の一つとして海外遠征があるというのです。

さらに話の中で出て驚いたのが、雨の日のレッスン。雨でテニスができない時は、低年齢の雨ミーティングにおいて、ITFの仕組みの勉強会、たまに英語のレッスンをしているとのこと。テニスのプレー中や外国人と組んだ時に会話する際に必要な英語のレッスンをすることで、海外を見据え、世界に行く準備をしているとのことでした。その姿勢が、とても勉強になりました。

新しい取り組みと巻き込んでいく力

この世界への挑戦の機会も、一つのスクールで全てを完結しているわけではありません。千葉県テニス協会の「ジュニア基金」からスタートし、千葉県を巻き込み、海外遠征のチャンスを提供されているとのことで、ただテニスを上手くさせるだけではなく、周囲を巻き込み、ジュニアに挑戦の機会を与えていることにとても感銘を受けました。

新しいことに挑戦する

また、今回のお話の中で共通してあったものが「新しいことを始める」こと。

最初に反対されたり、異端児扱いされたりするが、普通とは何か?と、信念に基づき挑戦をする姿勢に、挑戦することの重要性を学びました。

千葉のジュニアで育成された選手が県外の強豪校に出ていくので、千葉でも強い選手を残そうとミズノと進学名門高校の渋谷幕張とのプログラムを創設したり、各地域とコーチの横の繋がりを作るためにジュニアテニスコーチプライベートサイトを作り、全国大会レベルの試合の機会を創設したりと常に新しい挑戦をされていました。

横・地域のつながりをつくる

地域を超えたジュニア・コーチの横の繋がりを創るために白子で試合を企画されています。文字通り、日本全国からジュニア・コーチが千葉県白子町に集まり、試合をします。

なんと、コロナ前の多い時では、150名のジュニア、47面を使用し大会を行っています。試合のマッチメイク(試合対戦表)だけで7時間。しかも、それも1日目が終了した後、懇親会後の23時から朝6時までかけて制作していると笑って話してくれました。それも「楽しい」から苦にならないと楽しそうに話してくれました。

まとめ

名門テニスクラブであることには理由があると思うインタビューとなりました。

世界を目指す選手には非常に良いテニスクラブです。そして、単に選手を強くさせるだけでなく、テニス界に大きな貢献をされている木本さんでした。

※写真は木本コーチの親子写真

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